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提案資料で最初にそろえたい「4ブロック」チェックリスト

提案資料で最初に詰まるのは、デザインではなく「何をどの順で説得するか」の設計です。見栄えを整えても、課題と提案のつながりが曖昧だと、相手は丁寧に読んでくれても判断に至らないまま終わりがちです。

ここでは、スライドを作る前にメモやドキュメントでよいので、4つのブロックが言語化できているかをチェックする方法をまとめます。これがそろうと、ページ割り・図解の方向性も一気に決まります。

なぜ「4ブロック」なのか

多くの提案は、暗黙のうちに「相手も課題を理解している」「うちの強みは自明」という前提に立ちがちです。ブロックに分けることで、相手の頭の中で起きる問い——「で、私の困りごとに、どう効くの?」「他と何が違うの?」「なぜ信じていいの?」「次は何をすればいいの?」——に、順番に答えていく形を強制できます。

課題相手の現状・困りごと
提案どう解決するか
根拠なぜうまくいくか
合意後のステップ
この順で「穴」がないか見ると、ページの並びも決めやすくなります。

ブロックごとの自問リスト(深掘り)

次の問いに、箇条書きでもよいので各ブロックあたり5分だけ答えを書いてみてください。空欄が多いブロックが、そのままスライドの「薄いページ」になります。

  • 課題:相手の言葉で説明できるか。こちらの製品名や機能名に置き換えていないか。課題が「あるとまずいこと」まで踏み込めているか。
  • 提案:他社と差が一言で言えるか。「包括的にサポート」だけになっていないか。相手にとってのメリットが、課題の解消と1対1で対応づいているか。
  • 根拠:数値・事例・導入プロセスのいずれかで裏付けがあるか。根拠が「うちの実績」の羅列で終わっていないか(相手業界・規模感に近い例があるか)。
  • 次:稟議・試験導入・契約・次回打ち合わせなど、次の会議のテーブルに何を載せたいかが言えるか。相手側の承認フローを想像しているか。

よくある抜け漏れパターン

課題と提案の間が飛ぶ。 いきなり「当社のソリューションは〜」と書いてあり、相手の現場の痛みが1行もない。対策として、課題パートだけ別紙でインタビューメモを作り、そこから引用する形にすると説得力が増します。

根拠が「信頼のお墨付き」だけ。 認証や受賞歴は補助的には有効ですが、それだけだと「御社の案件で本当に再現するの?」が残ります。再現性の話(どのような手順で成果が出るか)を1ページ足すと安心感が変わります。

「次」が曖昧で終わる。 「ご検討ください」のあとに、具体的な選択肢(トライアル期間、次回までの宿題、見積もりに必要な情報)がないと、会議後のアクションが止まります。

用途別:ブロックの厚みの付け方

初回面談用: 課題と提案の仮説を短く、根拠は最小限。次の「ヒアリング日程」と「持ち帰ってほしい論点」を厚く。

比較検討の後半: 課題は共有済みなら要約にし、提案と根拠を厚く。差別化と導入後の運用イメージを具体的に。

稟議用パック: 決裁者が見る「1枚サマリ」を別添し、本文は担当者が説明しやすい順に。根拠には費用対効果やリスク対策を明示。

Albarise の資料制作代行 Deck Up では、この4ブロックをスライド化する前に、ヒアリングで目的・ゴールを整理し、ビジネス理解に基づいて構成案まで落とし込みます。いきなり「デザインから」と依頼されても、中身の設計から一緒に整えるところから入るのが特徴です。

提案資料の構成づくりやスライド化のご相談は、お問い合わせフォームからどうぞ。